
1)マーケティング志向で分析
選挙も事業も受験勉強も、戦略の構築なくして勝利なし
選挙で勝利(当選)するためには、選挙そのものをマーケティング志向で捉えなおし、戦略発想に頭を切り替えることが必要です。
経験上の体感数字ではありますが、後ろ盾のない無所属新人候補であっても、地方選挙において選挙本番18か月前から、勝つための戦略構築とそれをベースに置いた、実践的な活動を組み立てられると、当選する確率は一気に高まります。
なぜならば、市議選レベルと言うと語弊がありますが、18か月も前から選挙本番にフォーカスを定めた活動を地元で行っているライバル候補(特に新人候補)など、ほとんど存在しないからです。
選挙を大学受験に例えることができます。類似性が多いからです。考えてみてください。
俗に言う難関校と言われる大学に合格するために、高2の夏前から計画を立てて本番試験に臨むのと、高3になってから本格的な受験勉強を開始するのでは、試験当日までに蓄積されるものに、大きな差が生じます。選挙も同じです。
やりつくしたなどということはあり得ないのです。
やりすぎたなどということも、あり得ないのです。
受験勉強も選挙も。
では、選挙をマーケティング志向で捉えなおす際に、まず最初に何から始めるべきでしょうか。
3C分析をお勧めします。
3C分析とはご存知の方も多いとは思いますが、企業が事業戦略を立てる際に、最も良く使われる分析手法であり、フレームワークのひとつです。
3CのCとは次の三つの頭文字を表します。
customer (市場)
competitor (競合)
company (自社)
選挙に置き換えると次のようになります。
市場=有権者
競合=対立候補
自社=候補者
この軸で立候補選挙区の現状分析を行い、自分自身のリソースの棚卸しをします。
以下↓は3C分析の具体的な事例です。

次のステップでは、SWOT分析によりさらに詳細な現状把握を行います。
SWOT分析とは、企業のStrength(強み), Weakness(弱み), Opportunity(機会), Threat(脅威)を、内部及び外部環境から分析する手法です。
これを選挙に置き換えるならば、以下↓のようになります。

最後に、自分はその選挙区において、対立候補、競合候補との関係の中で、どのような位置にいるのかを、マッピングします。
これがポジショニングマップです。
縦軸、横軸の要素を何に決めるかが重要になります。
以下↓の事例では、縦軸を年齢、横軸をその選挙における最大の争点に対する態度表明としました。

選挙に勝利するための戦略を構築するために、まずはこれら三つのフレームワークを実践して頂き、現在の自らのおかれた状況を把握することから始めてみてください。
これらの作業は、次の課題であります、選挙コミュニケーション戦略を構築する上で、極めて重要なステップとなります。
2)選挙をマーケティング的見地から再構築する
ターゲットの優先順位を決める
E.Jerome McCarthyが提唱した、マーケティングミックスにおける4Pを選挙になぞらえば、
Product(製品)
→候補者そのもの
Price(価格)
→期待されるパフォーマンスと
費用(税金)対効果との見合い
Place (流通)
→空中戦、地上戦、接近戦
Promotion(プロモーション)
→ネット選挙、公選法範囲内の各種ツール利用
(選挙ポスター・公選はがき・選挙公報・
選挙カー他)、駅頭・辻立ち・街宣活動・
ミニ集会他、事前政治活動でのチラシ全戸配布・
街頭手配り・ミニ集会・戸別訪問他
また、E.Jerome McCarthyが言う、「マーケティングは標的市場を選定することであり、その標的市場に対し、最も適切なマーケティング・ミックスを実行することである」から導くとすれば、選挙マーケティングにおける標的市場(ターゲット)を、以下の4つに分類し、各々に対して最も伝わりやすいツールと方法を考案して働きかけを行うべきです。
・選挙権を持つ学生、若者世代
・会社員、自営業者等現役働き手世代
・子育て中の主婦層、ママさん世代
・高齢者、年金暮らし世代
そして重要なことは、
それぞれの選挙区内固有の課題や状況なども十分に考慮した上で、各々世代の有権者ひとりひとりが、その地域での日々の生活の中で体現しているリアリティ(=より暮らしやすい街への期待)と、候補者の政策公約がある瞬間に切り結ばれた時に、はじめて1票となって結実するのです。
同時に、自分がどの有権者層や世代に受け入れられる素養があるのかを客観的な目で見極め、傾向と対策を練るということも、考えておかなければなりません。

