選挙コミュニケーション(=候補者が自らを有権者に知って頂き得票に繋げる行動)は主に、次の3つに集約することができます。

1)人対人のコミュニケーション
2)印刷物等による主に一方向での情報伝達
3)インターネットを介した双方向コミュニケーション

選挙で当選するためには、これら3つのコミュニケーションをバランス良く実践し得票に繋げるのが理想的な戦い方です。
しかしその中でも、選挙に立候補する全ての候補者が、準備作成しなければいけないツールというものがあります。

具体的には、
・選挙ポスター
・公選はがき
・選挙公報
・公営ビラ

の4種類の印刷物です。

これらツールの内容面、デザイン面での質においては、可能な限り拘り抜いて作成するべきです。

なぜならば、これらのツールこそが、一度もお話ししたことはもちろん、会ったことさえもない候補者に対して、有権者が一票を投じてくれる際の極めて重要な判断材料になるからです。

2,000票で当選できる市議会があるとします。2,000票獲得して当選した候補者が、実際に会ってお話ししたことのある有権者は何人いるでしょうか。恐らく1割も居ないと思います。ほとんどの有権者は、先の4つのツールやネット(HPやSNS)からの情報、若しくは友人知人等からの間接的な情報を基に、各々が投票する候補者を決めているのです。

公職選挙法は、選挙期間中(政治活動期間中も含めて)にできる活動を著しく制限していますので、候補者ができることは限られており、そのため公職選挙法で認められた先の4つのツールの重要度が高くなります。それ故に、票に繋がるツールを用意しなければいけません。

選挙ツール制作を外注する際に非常に重要なポイントがあります。
それは、デザインのことと、選挙のことの両方が解っている(=経験と実績がある)外注先に依頼するという点です。

単に綺麗にカッコ良くデザインするだけではダメなのです。
また、いくら見ためが良いデザインであっても、選挙特有のルールや公職選挙法に違反する内容であってはNGであり、配布することもできません。

有権者は候補者の何を見ているのか?
何が知りたいのか?
逆に候補者は有権者に自らの何を見せるべきなのか?
知らしめるべきなのか?
そしてどう紙面にそれらを表現すべきなのか?

この答えを知るのが、
選挙コンサルティング専門会社である、私ども『I&Yコンサルティング』です。

以下、先の主要4ツールの制作のポイントについて記します。


■選挙ポスター

<制作のポイント>

・選挙ポスターはその候補者の全てが集約された最重要ツールであると同時に、ポスター掲示板上で他の候補者全員と比較されるものであるとまずは念頭に置く。

・デザインは後述の公営ビラや公選はがきと連動させ、政治活動期間に配布するチラシやリーフレット等があればそれらとのデザイン連動も図る。

・盤石の選挙実績、後援組織、支持母体等があり、ほぼ落選の可能性は皆無に等しいという有力候補者以外は、単に顔写真、名前+α、スローガン等というシンプルすぎる内容・デザインのものは避けた方が良い。判断材料としての情報量が少なすぎ、有権者の決断がしづらいからである。

・現職・新人に関わらず、一定の浮動票を集票しなければ、当選圏ラインに到達しないと思われる候補者は最低限以下の要素は入れるべきである。

顔写真、名前、年齢推しであれば年齢(例:20代の自分以外若い候補者がひとりも立候補していない等)、スローガン、主要政策(基本公約)、無所属・政党名・新人等の記載、場合によっては簡単なプロフィール的表現、印刷及び掲示責任者の記載は必須。
 
そして現職であれば2期8年の実績等の表記を検討しても良い。また事前の政治活動や議員活動で多用している本人のイメージイラストなどがあれば、どこかにワンポイントで入れるのも良い。

さらに、ネット活用に力を入れており、一定量の発信コンテンツが用意できているのであれば、QRコードの表示もしておくべきである。

・選挙ポスター用の写真は必ずそれ用にプロの手で撮影されたものを準備する。
 もよりの写真スタジオでも良いが、可能なら選挙写真を撮り慣れたカメラマンに撮影して貰うのが良い。

・写真に納まる際のスーツの色、男性であればネクタイの色、ポージング、笑顔の加減、髪型及び肌の色味(ヘアメイクアップ必須)なども撮影前に、自らの選挙コミュニケーション戦略との整合性を考慮しながら十分に吟味検討しておく。

・カラーイメージも同様で、上記と同じく選挙コミュニケーション戦略に則ったイメージカラーの選定、その他ツールとの連動を考慮する。

・選挙ポスターはどの業者で印刷するかより、誰が企画デザインするかが重要。できる限り選挙ポスターの企画デザイン経験が豊富なクリエイターに依頼するべきであるのと、ポスターに入れる要素の指示をしたら、何案かのデザインパターンを必ず提出して貰い、最終デザインは自分だけで決めずに、男女一定数の近親者・関係者のレビュー(評価)を受け判断の参考にする。

・印刷用紙は選挙ポスター専用の合成紙を使い、掲示板に貼る際の利便性から、裏面が糊加工されたもの(スーパーユポタック紙)を必ず使用する。

・裏面の糊加工された面の剥離紙を剥がしやすい様に、横一文字の切れ目(専門用語で裏スリット)を入れて貰い、こちらで裏スリットの位置が指定できるようであれば、横一文字の切れ目が顔部分を跨がないように、上辺からの距離を印刷会社に指定する。

<選挙ポスター制作例>


■公選はがき

<制作のポイント>

・公選はがきは、選挙期間中に使うツールの中で最も戦略的なツールである。
なぜならば、選挙期間前に唯一、立候補する選挙名や立候補すること自体、あるいは自分に投票してくださいと書き込まれているにも関わらず、一定のルール内であれば堂々と活用できるツールだからである。

・私製はがきとして制作する場合にはサイズを必ず順守し、郵便はがき等の表記をする。
(長辺14cm以上15.4cm以内、短辺は9cm以上10.7cm以内)

・入れる要素は選挙コミュニケーション戦略との兼ね合いの中で判断し、次の要素の中から取捨選択する。
(本人写真、名前※フリガナ、スローガン、政党名または無所属・新人等の表記、年齢、サブコピー、主要政策や公約や実績、プロフィール、推薦人(写真や推薦文)、「私も応援しています」の推薦氏名記入空白枠、連絡先(住所電話メール等)、HPやSNSのアドレスやQRコード、本人イメージイラスト等

・宛名面は選挙用のスタンプが押されるスペースのために、左上部の角から、たて70mmよこ35mmの空白部分を必ず設けておく。

・宛名書きを印刷ではなく手書きでする場合は、郵便番号の数字の共通部分
(例:数字の上5ケタ分)は、最初から印刷しておいても良い。

・宛名住所が手書きの場合に文字が曲がらないように罫線(点線)をあらかじめ印刷しておくのも良い。

<公選はがき制作例>

<公選はがき表>
<公選はがき裏>
<公選はがき表>
<公選はがき裏>


■選挙公報

<制作のポイント>

・選挙ポスター同様に紙面上で他の候補者全員と比較されるものであるとまずは念頭に置く。

・入れる要素は公選はがきと同様で、選挙コミュニケーション戦略との兼ね合いの中で判断し、次の要素の中から取捨選択する(本人写真、名前※フリガナ、スローガン、政党名または無所属・新人等の表記、年齢、サブコピー、主要政策や公約や実績、プロフィール、推薦人(写真や推薦文)、連絡先(住所電話メール等)、HPやSNSのアドレスやQRコード、本人イメージイラスト等

・政策や公約の中身については、その選挙における大きな争点的なものがあれば、そこに全く触れないというのはリスキーである
(例:震災後の防災減災対策、市町村合併問題、市庁舎建て替え等)
 
・自らのビジネスキャリアや専門性または実績等で裏付けられたものを、他者にはない自分の比較優位として打ち出すことが重要である。

・デザイン的には、あまり文字が小さすぎると高齢者が読みにくいので、最も小さい文字のフォントサイズに注意する

・モノクロ印刷なので、スミベタ文字白抜き、白文字にスミでふち取りなどして、強調したい部分を目立たせるようにして同一紙面上に並ぶ他の候補者の選挙公報に埋もれない様にする。

・イラストをワンポイントで入れると、ほとんどの候補者は文字だけの原稿のことが多いので、ぱっと見た時のイメージが変わり他者との差別化が図れる。

・写真は提出用の台紙には貼らずに、綺麗に紙焼きされたモノクロ写真を添付することが多いが、徐々にデータ提出の選挙区も多くなっている。

・本文部分はプリント専門業者等に依頼して、データから印画紙に出力したものを、既定のサイズにカットして台紙に貼り付けて提出。提出部数は、正副の2部であることが多い。尚、選挙公報も徐々にデータ提出の選挙区が多くなっている。

・選挙管理委員会から配られる選挙公報の台紙サイズと、実際に印刷される選挙公報のサイズに違いがないか、選挙管理委員会に原稿作成前に事前確認しておく方が良い。なぜならば時々配布原稿サイズから縮小して印刷される場合があり、その際最も小さい文字がさらに縮小され、読みにくくなるケースがあるため。

・選挙公報は選挙管理委員会の事前審査があるので、そのスケジュールをチェックして、早めに原稿作成の準備をしておく。

<選挙公報制作例>


■公営ビラ

<制作のポイント>

・公営ビラとは選挙期間中に配布できるA4判以内のサイズのビラのこと。
ビラには選挙管理委員会が交付する証紙を貼ることが義務付けられる。
選挙の種類により配布できる枚数は異なり、市議会選挙(東京23区の選挙も)では、事前に選挙管理委員会に届出した2種類までの合計4,000枚を頒布することが可能。

・頒布方法は以下の4つの方法にのみ限られる。
(1)新聞折込み
(2)候補者の選挙事務所内での頒布
(3)個人演説会の会場内での頒布
(4)街頭演説の場所での頒布

・但し、選挙期間中に4,000枚を上記(2)(3)(4)の方法だけで頒布するのは困難なので、多くは新聞折込みで頒布することになる。

・選挙期間中に有権者に手渡しできる唯一のツールであるため、駅頭や街頭での演説中や活動中に使用することが多い。つまり、選挙期間中にコンタクトした有権者に、名前や政策を覚えて貰うために使う重要な資料でもある。

・4,000枚の内、新聞折込みで何枚、手渡しで何枚それぞれ使うかを事前に決めておく必要がある。

・公選はがきや選挙公報ではスペースに限りがあるが、公営ビラはA4サイズのためそれらに記載できない要素も入れられる。すなわち、割愛せざるをえなかった以下の全ての要素を盛り込むことも可能である。

→本人写真、名前※フリガナ、スローガン、政党名または無所属・新人等の表記、年齢、サブコピー、主要政策や公約や実績、プロフィール、推薦人(写真や推薦文)、連絡先(住所電話メール等)、HPやSNSのアドレスやQRコード、本人イメージイラスト等

・公営ビラには、他の候補者と差別化できる比較優位ポイントを、過去の政治活動歴、現職であれば議員実績、あるいは職歴等のバックグラウンドからの客観的な説得力を考慮しアピールするのが良い。要は、○○○○候補が当選した場合に、有権者にとってどういうメリットがあるのかが明確になる表現の仕方がポイントとなる。

<公営ビラ制作例>

<公営ビラ表>
<公営ビラ裏>
<公営ビラ表>

<公営ビラ裏>

【選挙ツール制作取り扱い品目一覧】

●名刺(標準サイズ、二つ折りバージョン)
●のぼり(スローガン・キャッチフレーズのぼり、二連のぼり)
●立札看板(証票看板)
●駅頭活動時配布用はがきサイズチラシ
●政治活動用ポスター(A1・A2サイズ、単独バージョン、二連バージョン)
●リーフレット(スクエアバージョン、A4三つ折りバージョン)
●チラシ(A4、A3、B4、B3等各サイズあり)
●信書郵送用挨拶状及び封入用定型封筒
●選挙ポスター(A3、国政選挙サイズ)
●公選はがき(通常はがきサイズ)
●選挙公報(各選挙区ごとのサイズで作成)
●公営ビラ(A4サイズ)
●新聞広告
●選挙カー看板、選挙カー用マグネットシート
●選挙事務所看板、選挙事務所垂れ幕
●スタッフジャンパー
●選挙活動用タスキ
●うぐいす嬢音声データ
●立候補予定者公式HP
●SNS拡散用動画コンテンツ(漫画バージョンあり)   他